2006年07月20日

■トミカのスカイウェイブ

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夏本番! 日に日に暑くなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
バイクに乗る際は、いつもより多めに水分を取るよう心がけてくださいね。


ところで、みなさんは子供の頃にどんなおもちゃで遊んだ思い出がありますか?

今回は、昔から愛され続けている国民的おもちゃのひとつ、『トミカ』についてのお話です。
トミカというと車?・・・いやいや、初めてのビッグスクーターが発売されたのです。
それも、『スズキ スカイウェイブタイプS』! ワーイヽ(´▽`)ノパチパチパチ。

取材前に、トミカのスカイウェイブをお借りして、実物を見てみました。
『新車』と書かれた小さな箱から取り出すと、その重さと手ごたえに少しビックリ。
なぜなら、プラスチックの軽い素材で作られているものだと思い込んでいたからです。
1/38 スケールのスカイウェイブは、フロントからリアまでの流れるような車体のラインにブルーのメタリックカラーが綺麗で、とてもかっこいいんです。

タイヤは回転し、ハンドルも動くので、思わずテーブルの上で走らせてしまいました。
手の平に収まる小さなスカイウェイブは、様々な角度から見て楽しむことができ、私は普段見ることのできない、真上からの眺めが気に入りました。
小さいながらも、迫力まで忠実に再現されているんですよ。
さぁ、トミカの魅力とスカイウェイブの開発裏話に迫ってみましょう!


お話を伺ったのは、トミカのスカイウェイブ開発を担当された、株式会社タカラトミーの遠藤さんです。

トミカが誕生したのは今から36年前で、現在までに発売された種類は約7千種類。
販売総数は、なんと4億8千万台にも上るということで、数に圧倒されてしまいました。

トミカ スカイウェイブ開発担当 遠藤さん毎月第三土曜日の『トミカの日』毎に、2種類のニューマシンが発売され、ラインナップは常に120種類と限定されていて、古い機種と新作が入れ替わっていきます。世相に合わせて売れ筋も少しずつ変化して、 昔みんなが憧れていたスーパーカーブームのようなものはなく、現在はパパやママが乗っている自分の家の車・身近な車に人気が集まっているそうです。

「車のスター性が消えてしまったんですよね~。」

と、遠藤さんは少し寂しそうに語ってくれました。

ところで、スカイウェイブをトミカにしようと思ったきっかけはどんなことですか?


G-STRIDER「2003年の東京モーターショーで『G-STRIDER』を見たときに、なんてかっこいいバイクなんだろう!って、衝撃を受けたんですよ。 次に、かっこいい新型バイクが発売されたら、ぜひトミカで作りたいとずっと考えていました。」



しかし、トミカの定番となっているバイクは、白バイと出前用の働くバイクのみで、一時期はラインナップからバイクが姿を消してしまった時期もあったそうなんです。

「かっこいい乗り物であるバイクに、寂しい思いをさせたくなかったんですよ。」

そして、昨年の東京モーターショーで見つけたのが『スカイウェイブタイプS』だったそうです。

「AT限定免許や高速タンデムの解禁などもあって、ビッグスクーターが広まってきた今、車の後部座席に座っている子供達は、追い抜かしていくビッグスクーターの姿を見て憧れを持っているだろう。
作るなら、新車でかっこよくて一番旬なデザインを作りたい!」

という遠藤さんの気持ちをギュッと掴んだのがこのバイクだったのですね。
参考出品車として展示されていたスカイウェイブタイプSを、背伸びやジャンプをして、多方向から何百枚も写真に収めたそうです。

資料も図面も何もないところからの、スタート・・・
このようなチャレンジは初めてだったといいます。



まず、写真を元に3Dのデータを作成して、原型となるモデルを作るそうです。
ここで、全体のバランスを調整して、人間の目からみた印象に近づけていくとのこと。
ざっと書きましたが、実際の作業は何度も比較と修正を繰り返し、地道に時間をかけて行うそうです。



モデルが出来上がったら、次に金型を作ります。
金型に素材を流しこみ成型したパーツの出来上がりをチェックしては、少しずつ金型の精度をあげていきます。
素材となるのは、金属や衝撃に強いプラスチックで、部分によって異なるものを使用しているそうですよ。

遠藤さんは、スカイウェイブでバイクの重さも表現したかったといいます。
車に負けない迫力でバイクを作るため、プラスチック部分をギリギリまで減らして金属を使用し、手に持ったときの重量感が出るようにしたそうです。
私が初めて手に持ったときのあの印象は、遠藤さんのアイディアだったんですね。

全体の形が出来上がると、次に細かい箇所をチェックしていきます。
例えばシート部分は、 初め表面がツルツルしていたそうですが、ザラザラ感を出して本物のシートに近づけるのに、とても苦労したとのことです。



次の工程は色塗り。
パールビガーブルーを選んだ理由は、よりスカイウェイブらしいオリジナリティーを出すため。
車体のメリハリを強調するため、スクリーンやフロントライトもきっちり色づけをしてあります。

綺麗につけられたエンブレムもよく見てくださいね。
機械でスタンプのように押しているそうですが、ここまで細かい表現ができるとは驚きです。


ここまでできたら、後はパーツを組み立てて車体は完成\(´▽`)/


最後は、箱作りとなりますが、箱の絵は写真だと思っている方も多いのではないでしょうか?
そう見えてしまうほど素晴らしいものなのですが、実はプロの方が描いた「イラスト」なのです。
原画を見せてもらいましたが、とても綺麗な絵で、パッと見は写真そのものでしたよ~。




トミカのコダワリは、「必ず一つは動く箇所を入れる」ということだそうです!
車の場合はドアが開いたりしますよね。
スカイウェイブでは、タイヤが回り、ハンドルが動きます。
小さいけれども、こういうところに、子供だけでなく大人の心もくすぐる秘密が隠されているんだな~と実感しました。

そしてもうひとつのコダワリ。みなさんは、ミラーのような尖った部分がついていないことに気がつきましたか?
トミカの対象年齢は3才以上。
時にはぶつける事もあるので、尖った部分は柔らかい素材で作り、曲がるようにしてあるそうなんです。
本物のバイクは尖った部分が多いので、デザイナーの方は大変苦労されたそうですよ。


最後に遠藤さんの "トミカ作りの夢" をお聞きしました。

「世の中にある車とバイクの全てをトミカで商品化したいですね!
立体自動車図鑑として、子供達にはトミカから乗り物を覚えてもらえたら嬉しいです。
実は、世界一の自動車メーカーを目指しているんですよ。(笑)
バイクのかっこいい魅力を引き出して、もっとバイクを身近に感じてもらえるよう、これから他の車種にもチャレンジしていきたいですね。」


トミカの楽しみ方は、人それぞれですよね。
子供はなりきって走らせ、大人はコレクションとして、集めて眺めて楽しむのかな?
自分が子供の頃に欲しかった分を、大人になった今、いわゆる "大人買い" をする人も多いとか。

しかし、今でも8割以上のユーザーは子供達で、主なお客様である子供心を読むのは、大人のお客様を相手にする以上に難しいといいます。
時代を問わず、ずっと人気が高いのはクレーンやトラック、ショベルカーのような "働く車" 。
ちなみに、子供の好きなものベスト3は "乗り物・食べ物・動物" で、トミカでもパンダを乗せた運搬車や、パンの配送車などの人気が高いそうです。

大人も子供も心をくすぐられる、どれをとっても360円均一のトミカは、僕の夢を広げ、パパの思い出を懐かしみ、ママのお財布に優しい味方なんですね(*゜▽゜)b

トミカのスカイウェイブができるまで、お楽しみ頂けましたでしょうか?


●タカラトミー - トミカ
http://www.takaratomy.co.jp/

©2006 タカラトミー
「トミカ」は株式会社タカラトミーの登録商標です。


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